アンスリウムの置き場所は暗くないですか?
アンスリウムが花を咲かせる為に必要な明るさは12,000~13,000ルックス程度と言われています。多くの場合、暗い、または光の当たる時間が短いなどが考えられます。直射日光が当たらず、一日を通してなるべく明るい場所に置いてあげましょう。
高温や環境変化のストレスで花芽が流れてしまうことも
アンスリウムの生育適温は約18~28℃と言われており、暑すぎても寒すぎてもアンスリウムの生育には好ましくありません。一年を通して気温変化の少ない熱帯・亜熱帯地域の植物であるため気温の激しい変化、極度の高温や低温を嫌い、10℃を下回る環境では衰弱していきます。風の流れと人間にとっては少し高め湿度(80%程度が好ましい)は必要です。生活領域でそれだけの湿度を保つことは非常に難しいと思いますので、時々、葉水を与えるなどして潤いを与えてあげましょう。
根詰まりを起こし成長の余地がなくなると花も咲きづらくなる
アンスリウムを購入して数年(管理の仕方や環境によって異なる)経つと鉢の中は太い根でいっぱいになります。そうなってしまうと植物は成長の余地がなくなり花も咲きづらくなります。その場合にはひと回り大きな鉢を用意し鉢上げをする必要があります。作業する時期は温度が安定して暖かくなる5、6月がおすすめです。可能であればアンスリウム用のピートモスを使用し、根は崩さず新しい培土を足すようにしてあげましょう。
新しい花芽はデリケート
せっかくの新しい花芽(蕾)もストレスを感じると萎れて枯れ落ちてしまう場合があります。特に高温と水切れが重なると未熟な蕾は簡単に萎れてしまいます。水やりの方法は諸説ありますが夏場やアンスリウムが良く成長するような環境下では培土が完全に乾き切る前に水を与えることをオススメします。
「植物の成長に肥料は必要か? 」。その答えは、必要です。肥料が切れると植物の美しい緑はくすみ始め、葉などに生理障害が現れたりします。しかし、アンスリウムの花を咲かせるという点のみで考えれば過度な肥料は必要ありません。多くの場合、環境さえ整っていればゆっくりと少量かもしれませんが花は咲くと考えられます。花を咲かせたいが為に多量の施肥を行うと鉢の中の栄養バランスが崩れ根腐れを起こす原因になりかねません。植物の成長が鈍る真夏や低温期を避け適量を施肥しましょう。